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『リーダブルコード』を読んでみて

2026-09-03

エンジニアをやっていると、どこかのタイミングで必ず名前が挙がる本というものがある。自分にとってそれが『リーダブルコード』だった。

会社の推薦図書リストや、先輩からの「まだ読んでないの?」という一言で、名前だけは何年も前から知っていた。今回、改めて手に取って読んでみた。

正直、「今さら感」がなくもなかった。けれど読み終えてみると、知っているつもりだったことが言語化されている本だと分かった。

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最初の印象は「当たり前のことばかり」

読み始めてまず感じたのは、「言われてみれば当たり前」の内容が多いということだ。変数名は具体的にする、コメントは意図を書く、といった話は、他人のコードを読んだ経験があれば自然と身につくものでもある。

実際、レビューを見てもこの感覚は自分だけではないようで、経験のあるエンジニアほど「大きな発見はなかった」という声を残している人もいる。

ただ、この「当たり前」を言葉にして体系立てて説明できるかというと、それはまた別の話だと思う。感覚でやっていたことに名前が付くと、自分のコードのどこが良くてどこが悪いのか、説明できるようになる。ここに読む価値があった。

名前とコメントの付け方が、明日からすぐ使える

一番実践的だったのは、変数名・関数名の付け方とコメントの書き方の章だ。「名前に情報を詰め込む」「誤解されない名前を選ぶ」といった具体例が豊富で、抽象論で終わらず、before/afterのコード例で示してくれる。

コメントについても、「コードを読めば分かることはコメントに書かない」「書き手の意図や、なぜそう実装したかを書く」という基準が明確で、これまで何となく書いていたコメントの質が変わりそうだと感じた。

制御フローやロジックの整理、コードの再構成、テストの読みやすさまで扱っていて、範囲としては「表面的な読みやすさ」から「設計に近い読みやすさ」まで一通りカバーしている。

ミケさん

明日から使えるテクニックだね。

会社を超えた「共通言語」になる本

この本のもう一つの価値は、内容そのものより「みんなが読んでいる」ことにあると思う。レビューの中にも、会社の推薦図書に挙がることが多く定番・古典として扱われている、という声が複数あった。

コードレビューで「この変数名、リーダブルコード的に良くないかも」と言えば通じる、というのは地味に便利だ。チームでコードの良し悪しを議論するときの共通の物差しになる。

気になるのは「コード例がやや古い」という声があること

ここまでは良いことばかり書いてきたが、正直に書いておきたいことがある。本書の初版は2012年で、コード例もその当時主流だった言語(C++やJavaなど)が中心になっている。

他のブログや記事の感想も調べてみたところ、経験を積んだエンジニアの中には「もう古い書籍になっている」と評する人もいた。一方で、「言語に依存しない原則が中心なので古さはあまり感じない」という逆の評価も同じくらい見つかり、この点は意見が分かれているようだ。

自分が読んだ感触としては、コード例の見た目こそ古さを感じる部分はあるものの、命名やコメントの考え方自体は今の主流言語でもそのまま使える内容だった。「モダンな写経本」として読むというより、「考え方の教科書」として読むのが合っていると思う。

ミケさん

古さより中身が本質だね。

まとめ

良かった点

  • 1変数名・コメントの付け方など、明日からすぐ実践できる具体的なテクニックが多い
  • 2会社の推薦図書に挙がることが多く、エンジニア同士の共通言語になる
  • 3会話調の説明とイラストで読みやすく、237ページで読み切れる
  • 4命名からテストの書き方まで、コードの読みやすさを一通りカバーしている

気になった点

  • 1コード例がC++・Java中心で、書き方がやや古いと感じる人もいる(評価は分かれる)
  • 2内容が基礎寄りなので、経験を積んだエンジニアには目新しさが少ない場合がある

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