映画

『スマイル』を観て、まさかの「数珠つなぎ」展開に驚いた話

2026-09-09
この記事はネタバレを含みます。未見の方はご注意ください。

妻と定期的にホラー映画を観る習慣がある。夜になんとなく「今日はホラー気分だな」となった時に、良さそうな作品をPrime Videoで探す、というのがいつもの流れだ。

そうやって見つけて観たのが『スマイル』(2022年、Paramount配給)だった。

最初は、主人公が得体の知れない何かに追い詰められていく、正体の見えない心理ホラーなのだろうと思っていた。ところが観てみると、想像していなかった構成の作品で、いい意味で裏切られた。

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最初の印象は「正体の見えない心理ホラー」

冒頭は、患者の自殺という衝撃的な事件を目撃してしまった精神科医のローズが、その日を境に説明のつかない恐怖に悩まされていく、という始まり方をする。この時点では、何に追い詰められているのかも分からないまま話が進んでいくので、この先どんな展開になるのか全く読めなかった。

ミケさん

スマイルが気持ち悪い!って思ったんだよね。

一番の驚きは「数珠つなぎ」の構成

観ていくうちに分かってくるのは、この物語が単に「一人の主人公が怪異に苦しむ話」ではなく、呪いが人から人へと伝染していく「数珠つなぎ」の構造を持っているということだ。前の犠牲者の壮絶な最期を目撃した人物が次の標的になる、という仕組みに気づいた瞬間、それまでの見方が一気に変わった。

これは自分だけの感想ではなく、海外のレビューでも「コンセプト自体がオリジナルで恐ろしい」「ホラーというジャンルに独自のひねりを加えている」と評価されている点で、単なる主観ではなさそうだ。

結末も、この構造に忠実だった。ローズが呪いを断ち切ったかに見える終盤の展開は、実は本人の幻覚に過ぎず、現実では助けに来た元恋人ジョエルの目の前で自ら焼身する形で命を落としてしまう。そしてその凄惨な最期を目撃したジョエルへと、呪いがそのまま引き継がれるところで映画は終わる。誰も救われないまま、次の被害者へ連鎖が続いていくことを示唆する終わり方で、後味の悪さも含めてこの作品らしいと感じた。

簡単な基礎情報は下記のような感じだ。

『スマイル』基礎情報

公開年
2022年
上映時間
1時間50分
監督
Parker Finn
出演
Sosie Bacon, Kyle Gallner, Kal Penn 他
評価
Amazonカスタマー評価4.1/5(1,687件) / IMDb 6.5/10
配信形態
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トラさん

伝染するタイプのホラーだったとはね。

ホラー成分をあえて数値化すると

個人的な体感を星取表にすると下記のような感じだ。

『スマイル』ホラー成分チェック

胸糞度
4/5
理不尽度
5/5
構成
4/5
怖さ
3/5
後味
3/5

気になるのは「続編で同じ構成を繰り返している」こと

ここまでは良いことばかり書いてきたが、正直に書いておきたいことがある。

この作品の一番の武器は「まさかの数珠つなぎ構造」という意外性だったが、続編の『スマイル2』は同じ仕組みをほぼそのまま踏襲している。そのため、1作目で味わった構成そのものへの驚きは、2作目では得にくい。実際、1作目の静かで異質な雰囲気が好きだったという観客からは、2作目に対して「つまらなくはないけど…」といった、やや温度差のある感想も見られる。

つまりこの作品の面白さの核は「初見だからこそ味わえる構成の意外性」にあり、その分、続けて2作目を観る場合は過度な期待をしない方がいいかもしれない。

ミケさん

ネタばれ知ってから2を観ると、ちょっと物足りないかもね。

まとめ

良かった点

  • 1「数珠つなぎ」という予想外の構成で、ホラーへの見方が変わる
  • 2海外レビューでもコンセプトの独自性が評価されている
  • 3夜に妻と観るホラーとして満足度が高かった

気になった点

  • 1構成の意外性が魅力の核なので、続編(スマイル2)では同じ仕掛けの新鮮さが薄れる

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